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注意
このSSにはリトルバスターズ!のネタバレと
平成ライダー各種のネタバレ及び
特撮風要素が含まれています。

また、趙伯の力不足故に

「キャラがちがうじゃねぇか!!」

と凄みたくなるやもしれませんが、そこは…、

「まぁまぁ先輩!大目に見てあげようよ、ね」
「せやでモモの字、短気は損気や」
「やーいモモタロスの短気ー」
「うっせぇ!!」

という心持ちでお読み下さい。

 

目が覚めると何故か僕は砂漠のど真ん中に居た………。

理樹「えっと…あれ?」

確か昨日は恭介の唐突な思いつきで劇をして、
普通に寮に戻って…普通にベットに入って寝た筈……。

理樹「ほっぺを…いっ!夢じゃない…のか?ん?」

不意に足元にパスケース見たいな物が落ちている事に気がついた。

理樹「なんだろうこれ」

拾ってみる。

瞬間、僕の前に扉が現れた。

理樹「えぇ!?これを拾ったから?」

触れてみる、どうやら開く様だ。

理樹「ここにいても仕方ないし…行ってみよう」

この時の僕はまだ、知らない。

その扉が、あの奇妙な冒険の入り口だったなんて………。


『理樹争外伝~真・仮面バスターズ~』

第一話

『異世界へのパスケース』

 

扉を開くと、そこは僕のよく知る街の一角だった。

どうやらオフィスビルの扉と繋がっていたらしい。

理樹「………どういうことさ…これ?」

振り返ると扉の向こうはビルの中ではなくさっきの砂漠。

理樹「……ここ街だよね」

日も出てるし…何がどうなって…。

「ガシャーーン」

理樹「へ?」

突如鳴り響いた破裂音に振り返ると、
オフィスビルのガラス張りの壁が粉砕されていた。

その中心に、え…?何だあれ…カボチャのお化けのコスプレかな?

ジャクオーランタンイマジン「ん!?貴様…」

理樹「わ、こっちきた!?」

JOLイマジン「イマジンの気配がする…何者だ貴様」

理樹「い、イマジン?!なんですかそれ」

JOLイマジン「惚けるつもりか…それならば」

カボチャのコスプレさんが、手に持っていた鎌を振り上げ、
僕目掛けて振り下ろした。

咄嗟に避けた僕の前での地面が抉れる。

理樹「本物!?わぁ!」

さらに振り抜かれた一撃をなんとか躱した僕は一目散に逃げ…。

???「おいカボチャ野郎!黙って見てれば調子に乗りやがって!」

…あれ、今、僕が喋った?!

でも周りには誰も…てっ、あれ…体が動かな…ええ?

M理樹「おい、へなちょこ小僧!ちょっとの間、体を借りるぜ」

理樹(借りる?!君は一体!?)

M理樹「俺か、俺はモモタロス…またの名を…」

どこから取り出したのかベルトの様な物を取り付ける僕…いやモモタロスなのか?え??

そして、さっき拾ったパスケースを手に、ベルトの赤いボタンを押した。

ベルトから電子音が流れる。

M理樹「仮面ライダー、電王!!変身!!」

《ソード フォーム》

言葉と共にパスケースをベルトに翳した僕は
瞬間的に電車を模したスーツを身に纏っていた。

M理樹「俺、参上!!」

理樹(いやいやいやいやいや!!)

M理樹「んだようっせぇな!?」

理樹(いや、いやいやいやいや、何これ!?)

M理樹「何これって、電王だよ電王」

理樹(そんな、いや当たり前だろ?的なこと言われても!?)

JOLイマジン「なにを1人でやっている、舐めてるのか」

M理樹「おっと悪りいな、そんじゃ、早速クライマックスと行こうか!!」

理樹(ちょ!)

慣れた手つきで腰にあった電車の模型みたいなのを組み上げる。

すると、その先端から赤い刃が生えた。

M理樹「行くぜ、行くぜ!行くぜぇ!!」

その剣を振りかざし、カボチャコスプレに突っ込んでいく。

かち合うと同時にその一太刀がカボチャの怪人に炸裂した。

JOLイマジン「ぬぅ!?」

矢継ぎ早に二の太刀、参の太刀を浴びせ、ヤクザの様な前蹴りで怪人を蹴り飛ばした。

M理樹「お、なんか良太郎より動きやすいな。
お前、結構鍛えてるだろ」

理樹(え?まぁそれなりには)

JOLイマジン「また1人で…舐めやがって…喰らえ!!」

M理樹「おっと!」

振り下ろされた鎌を剣で切り払う。

さらにカウンターで袈裟に薙ぎ払った。

JOLイマジン「ぐぉぉ!」

地を転がりダウンする怪人。

M理樹「へっ、そんじゃそろそろシメるとするか」

再びパスケースを構え、ベルトに翳す。

《フルチャージ》

そんな電子音声と共にベルトから赤いエネルギーが剣の刃に集う。

M理樹「行くぜ、俺の必殺技、Part10!!」

フェンシングの突きの要領で突き出した剣から刃が射出された。

ドリルの様に回転しながら刃が立ち上がった怪人の身体を貫く。

JOLイマジン「ぐぉぉあぁぁあ!!」

M理樹「おりゃあぁ!」

その勢いを乗せたまま振り上げられた刃が怪人の頭上から一気に振り下ろされ、
怪人は頭から真っ二つになり爆発、四散した。

M理樹「へへ、やっぱわけ分からなくてイライラしてる時はイマジン退治に限るぜ!!」

理樹(君もわけ分からないんだ…)

M理樹「あっ…」

???「ちょっと先輩!先輩じゃ話しにならないから変身解いてこの子から出てよ」

???「せやでモモの字」

???「僕もやりたかったのにぃ!」

理樹(………え?)

僕の背後に上半身しかない砂の怪人達が三体、それぞれ文句を口にしていた。

理樹「えっと、ウラタロスさん、キンタロスさん、リュウタロスさんでいいのかな」

ウラ「呼び捨てで構わないよ理樹君」

キン「しばらく厄介になることやしな」

変身を解いたモモタロスは僕から出て他の三体と同じ上半身だけの怪人態になった。

とりあえずの自己紹介を済ませた僕は改めて訊く。

理樹「君たちはなんなのさ?」

ウラ「僕たちはイマジンっていう未来から来た存在さ」

理樹「イマジンってさっきのカボチャ見たいのもモモタロスがそう呼んでたけど」

キン「あいつらは悪いイマジン、時間の流れを変えようとしてる奴らや」

モモ「俺たち四人は良太郎って奴に憑いてさっきの電王になってそいつらと闘ってた」

ウラ「だけど、気がついたら何故か君の中にいたんだよ」

リュウタ「デンライナーにも戻れないし、
四人一緒だと狭いから僕、嫌なんだけど」

モモ「贅沢言ってんじゃねぇよリュウタ!
まぁ、とりあえず、お前でも電王にはなれるみたいだし、
難しいこと考えても面倒臭いからよ」

モモタロスってなんか真人に似てるな、考え方…というか…バカっぽい。

理樹「それで、僕はどうしたら…」

ウラ「簡単だよ、良太郎が見つかるまで僕らに身体を貸してくれればいいんだ。
見たとこイケメンだし、僕に身体を任せてくれたら良い思いさせてあげるよ?」

理樹「なにするつもりだよ…。
僕としては寮に帰らないと行けないんだけど」

キン「寮?理樹は学生さんやったんか」

理樹「うん。昨日確かに寮のベットで寝た筈なんだけど、
気がついたらあの砂漠に居たんだよ」

ウラ「…夢遊病?」

理樹「ちがうよ、多分」

そういえば、制服着てるな僕…。

???「それはここが君の世界じゃないからだ」

タロスズ「!?」

理樹「誰!?」

振り返るとエンジのコートと帽子を被ったおじさんが立っていた。

モモ「鳴滝!?」

鳴滝「この世界はすでに、数多のライダー世界と繋がってしまった。それも歪にだ」

理樹「どういうことですか?!」

鳴滝「それもこれも、すべてディケイドの所為だ。直枝理樹、元の世界に帰りたければディケイドを、各地に散った君の仲間を探せ」

理樹「え?!ちょっと待って」

そう言い残し、鳴滝さんは突如現れた光のカーテンの様な物に溶けるように消えて行った。

モモ「またディケイドの仕業かよ」

ウラ「先輩、鳴滝の話しは鵜呑みにしないの」

モモ「わーてるよ、んなこと」

キン「理樹、仲間おったんやな」

理樹「………うん…」

みんなが、リトルバスターズのみんながこの世界に…、
いや、そもそもここが僕らの世界じゃない?

まさか、また『あの世界』なのか…。

鳴滝さんの言葉に、僕はただ立ち尽くすしかできなかった…。


続く!!

 

という訳で、始めてしまいました…『リトバス×仮面ライダー』第一話。

サブタイトルは電王風です、

これから全15回クウガ~鎧武までのタイトル風でお送りしたいと考えています。

15話でおさまれば…な。

さて次回は、この続きを早めに…。

 

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