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注意

 

このSSは佐々美ルートのネタバレを含みます

まだ未プレイの方は戻る事をお勧めします

また、作者の力不足の為に、

「キャラが違いますわ」と言いたくなるかもしれませんが、

心の中に留めていただけると幸いです。

 

 

 

『佐々美の猫々小行進?』

 

 

私がリトルバスターズに入りしばらくたったある日の事でしたわ…

朝起きると、とても懐かしい感覚に襲われましたわ…

 

「…にゃ……?」

 

いつもより広い部屋…

低い目線…

そして、鏡に映る…黒猫…

黒猫?

 

「にゃあー!???」

「ほわぁー!???? な、何事!?」

 

思わず上げた鳴き声で隣に居た神北さんが起きましたわ

そんな事より…なんでまた猫に!?

 

「あれ? さーちゃん何処行ったんだろう?まだ5時なのに」

「にゃ!にゃ!にゃあ!」

「ほわぁ!?猫さんだ〜にゃあにゃあ」

 

寝ぼけてますわね!

仕方ありませんわ…また直枝理樹の所に行くしかありませんわね…

ベットを降りて一路男子寮を目指して歩き出しましたわ

 

 

 

男子寮に向かう途中、男子寮から走って来る人影を見つけましたわ

……あれは、謙吾様!

 

「はっはっ、はっ…ん?」

 

見つかりましたわ

こんな状態では恥ずかしくて死んでしまいますわ!とにかく逃げなくてわ!

 

ひょい

 

て、軽く捕まってしまいましたわ!?

 

「ん〜この猫…どこかで……ここまで来ているんだが…」

 

あぁ…謙吾様が私の為にお悩みに

真剣に悩む(内容はアレですけど)謙吾様…

いじらしい…

 

「ん〜鈴に聞いてみるか」

 

はい?

ちょ、ちょっと待って下さいまし!

謙吾様が私を抱いたまま女子寮へと進み出しましたわ!

 

「にゃんにゃにゃにゃ!にゃあ!(謙吾様!いやぁ!)」

 

抵抗しようにも、謙吾様に爪を立てるなど出来ず女子寮へと舞い戻る羽目になりましたわ…

 

 

 

「なぁ鈴、この猫見覚えないか?」

「……………………」

「………………」

 

棗鈴の部屋に到着して早5分…

私は棗鈴と睨み合ってましたわ…

 

「…まだ」

「まだなんだ?」

「まだ、眠いだろうがぁ!」

「ぬぉあ!」

 

棗鈴のハイキックで吹き飛ばされ謙吾様が気絶しましたわ…

普段なら怒る所ですけど…今回は礼を言いますわ棗鈴

 

「たく…たいした用じゃないのに早く起こすな、寝る」

 

ドアが閉まるのを見届け、謙吾様の顔を一舐めしてその場を後にしましたわ

 

 

 

やっと直枝理樹の部屋の窓の下まで来ましたわ…

覗いて見ると既に起きて着替えている最中の様ですわ

窓に爪を立てて音をたてて見ましたわ

 

「ん?」

「どうしたの真人?」

「いや、なんか猫が窓引っ掻いてるんだよ」

「え、あ、本当だ」

 

どうやら気付いた見たいですわ

今に直枝理樹が近づいて…

 

「どれどれ」

 

ちょっ! 筋肉が近づいて来ましたわ!

 

ガラガラ ひょい

 

「多分鈴の猫だな…ん? なんだか見覚えが…まぁ鈴に聞けば解るか、ちょっと届けて来るわ」

「あ、うん行ってらっしゃい」

「にゃあー!(いやぁ!!)」

 

しっかりとホールドされて逃げだせませんわ!

またですの〜!

 

 

 

「お、なんで謙吾がこんなとこに寝てんだ…」

 

結局、棗鈴の部屋の前まで連れて来られてしまいましたわ…

 

「おい鈴!この猫…」

 

ノックも無しにガチャリとドアを開ける筋肉の塊…

 

「!」

 

開けた先には下着姿の棗鈴が…

ベタですわ…

 

「お、鈴この猫なんだけどよ」

「お前は……」

 

瞬間棗鈴の姿を見失いましたわ

気付いた時には右足を筋肉の太腿に乗せて左の膝を顔にめり込ませてましたわ…

 

「せめてリアクションしろボケェ!!」

 

筋肉が衝撃で私を手放し後ろに吹っ飛んで謙吾様の上に被さって気絶してしまいましたわ…

 

「…う…いい蹴りだったぜ…ガク…」

 

助かりましたわ…

 

「ふぅ…ん?なんだお前、見ない猫だな新入りか?」

 

ひょい

 

今度は棗鈴に捕まってしまいましたわ!?

 

「ん〜ざざみに似てるな…」

「にゃんにゃにゃんに!(なんですって!にゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃにゃにゃんにゃ!(笹瀬川佐々美ですわ!)」

「お、 怒るとことかそっくりだな」

「にゃにゃにゃにゃん!(離しなさい!)」

「ん〜なんだ?お腹減ってるのか?ちょうどいい、今からあいつらのとこにモンペチを持って行こうと思ってたんだ」

 

すっと立ち上がるとまた着替えだす棗鈴

ドアに鍵を掛けられてしまったので外にも出れず大人しく待つ事にしましたわ

着替え終わった棗鈴に抱き抱えられて部屋をあとにしましたわ

 

 

 

「よし、みんな新入りだぞ」

 

棗鈴の呼び掛けで猫達が集まって来ましたわ

 

「にゃ〜?(ん〜? )」

「にゃ〜(見ねぇ顔だな)」

「仲良くするんだぞ!」

「にゃ(おい)」

「にゃ(なんですの)」

作者力尽きのお知らせ、以後猫語には()付けだけでお送りします。

「(……ん〜もしかしてあれかな…)」

「(かもですよ兄貴、りんちゃんなんともありませんし)」

 

目の前の二匹がひそひそと話始めましたわ

 

「(なんですの、話が見えませんわよ)」

「(そのしゃべり方…やっぱりさささか…)」

「(笹・瀬・川・佐・々・美ですわ!てっ猫に言っても仕方ないですわね…)」

「(やっぱり…間違えたんだよ…)」

「(間違えたってなんですの!?)」

「そろそろ行かなきゃな…お前達仲良くするんだぞ!」

 

棗鈴が校舎へと消えましたわ

そんな事より!

 

「(どう言うことか、教えて貰いますわよ!)」

「(実は今、大変な事が起きているんだ!)」

「(私にとってはこの状況が大変な事ですわよ!)」

「(とにかくこっちに来てよ!)」

 

リーダー格と思われる猫の後について行くと裏庭の一角にでましたわ

 

「(あれを見てよ!)」

「(あれって…)」

 

リーダー格の猫が指した方を見てみると

10匹位の猫がガラクタの山で

うたた寝と言うかひなたぼっこしていましたわ

 

「(あれがなんですの?)」

「(あそこはみんなで交代で使ってるんだ!)」

「(なのに最近あの真ん中で寝てる猫が率いる集団が独占してるんだよ!)」

 

確かに真ん中にやたらガタイの大きい猫が寝ているようですわ

 

「(それで、みんなで取り戻そうと思ったんだけど…)」

「(あいつすごく恐いんだ…だから鈴ちゃんに助けて貰おうと思ってまた猫の王様に頼んだんだけど…)」

「(…ようするに…私…棗鈴と間違えられたと…)」

「(…う、うん…)」

「(冗談じゃありませんわ! なぜ私が棗鈴と間違えられなくちゃいけないんですのよ!)」

「(ごめんなさい!でも間違えたのは猫の王様で…)」

「(関係ありませんわ!いい迷惑でしてよ!)」

「(うう…)」

「(…でも、まぁ、なってしまったものはしかたありませんし、手伝ってあげますわよ…)」

「(…え、いいの!?)」

「(勘違いしないで下さる、私はただそうでもしないと元に戻れなそうだから手伝うだけでしてよ!)」

「(ありがとう!)」

「(おうおうおう、なんの話をしてるだよ?俺達も混ぜてくれない?)」

「(!)」

 

いつの間にか回りを向こうの猫達に囲まれていましたわ!

 

「(俺達をどうするって?)」

「(ひ…)」

「(お前見ない顔だな…新入りか?ならこちらのジェット様に挨拶するのが礼儀だろ?)」

「(うるさいですわね…)」

「(なんだと…)」

「(うるさいと言ったんですわ)」

「(てめぇ)」

「(黙りなさいこの三下ども!)」

「(!)」

「(私はそこのジェットとか言う猫に話が有るんでしてよ!三下は下がりなさい!)」

「(う…親分!)」

「(…なんだ)」

「(ここはみんなの場所なんでしてよ、あなたこんな弱い子猫達を虐げて恥を知りなさい!)」

「(ぐ…だが、そんなに当たりたいなら俺達を倒していき…)」

「(まだそんな事を言いますの!棗鈴だって仲良くしろと言ってるんじゃなくて!)」

「(! 確かに…りんちゃんそう言ってたが…)」

「(だったら)」

「(でも、俺達よそ者だからこうでもしないと使わせて貰えないと思って…)」

「(? そうなんですの?)」

 

後ろに居たリーダー格に聞いて見ましたわ

 

「(そんな事ないよ!みんなで使う所だもの、誰だって使って良いんだよ)」

「(だそうですわよ。これからは仲良く使えますわね?)」

「(ああ!ありがとうよ!よっしゃみんなさささ様を山の頂点に!)」

「(ちょっ!?なんですのこの展開!)」

 

数匹の猫に担がれて山の上に連れて行かれ始めましたわ!?

 

「(さささ様万歳!)」

「(きゃ!?ちょっ!さささじゃなくて)」

「笹瀬川佐々美ですわ!」

「ほわぁ!?な、な、な、何さーちゃん!?」

「あれ…神北さん?私…夢?」

「そんな事より遅刻しちゃうよ〜!」

「へ…あ!?もう時間ないじゃないですの!」

「なんか朝起きた時に間違ってスイッチ切っちゃったみたい…目覚まし…」

 

時計の針は既に7時50分を回っていましたわ

教室に行く途中、裏庭のガラクタの山に沢山の猫達が寝ているのが見えましたわ…

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「なあ…」

「なんだ…」

「こういうのって夢オチで終わるんじゃないのか…」

「知らん…こういう事もあるんだろう…」

「そこ!手が止まってるわよ!」

「はぃぃ!」

 

鈴の訴えで女子寮無断侵入の反省文+難しい漢字書き取り400文字の刑に処された真人と謙吾だった…

 

「「理不尽だぁ!」」

「うるさい!」

「「はい…」」

 

 

 

END

 

 

あとがき

と言う事でSSさんのSSでした。

・・・今までで一番苦労しました・・・というかこんな感じでいいのかまだ分からずにいます。

佐々美の思考とか・・・べつに「わ」とかつけなくても良かったですかね(汗

まぁそれはともかくこれで女性陣を無事(?)制覇しました。

あとは、むさい二人を残すばかりです・・・

はっ、このSSでちょうど20作目だ・・・リトバスだけでね。

次回は・・・未定です。

 

 

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